― 戦後教育60年の総括と将来像を考える ―

大学受験・進学60年史プロフィール

エリートからマス、ユニバーサル期への"激動の軌跡"

  1. 大学受験・進学60年史プロフィール PDF版ダウンロード
  2. 大学受験と進学に発想の転換
  3. 大学・短大進学率等に見る「区分」
  4. 出生年別/大学・短大等 "激動"入試の軌跡―あなたの"あの日あの時"は?
大学受験・進学60年史プロフィールと東京大学 代田恭之 大学受験・進学60年史プロフィールと早稲田大学 代田恭之 大学受験・進学60年史プロフィールと慶應義塾大学 代田恭之

大学を見る確かな目 ここまで変遷した大学受験・進学 月刊『高校教育』誌連載

第3回 “12,232人 VS.10人"の志願者格差 6月号
第3回 “12,232人 VS.10人"の志願者格差 6月号
入学者確保の“勝ち残り戦略"
 少子化による受験生の減少と大学・学部の乱立といった大学入試を取り巻く構造変化の中、特にここ数年の新設大学・学部の学生確保には、きわめて憂慮すべき“格差拡大と二極化"が加速的に進行しています。平成20年度もまた、ユニークな創成工学部・空間創造学部・グローバル教養学部・学校教師学部・人間文化共生学部など、約30もの新名称学部が誕生しました。この結果、学部種類の総数は約450、学部総数も約2,450にまで増加し、この30年間で実に学部種類が約6倍、学部総数は約2.5倍に拡大しています。
このような状況下、例えば平成19年度入試の定員割れは私立大学4割、私立短期大学6割となり、経営悪化の大学・短大ではすでに一部で廃校・淘汰にさえ追い込まれています。高等教育機関は今、有名校まで巻き込んだ熾烈な勝ち残り戦略展開の“ユニバーサル化"時代に突入、と言っても過言ではありません。一方で、受験生の将来を左右する大学選びも、かつてない新たな局面をに迎えています。それだけに進路指導に当たっては、旧套墨守からの脱皮と抜本的な意識改革が喫緊の課題となっています。
進学志望者にとっては、“志望校"がゆめゆめ“廃校や死亡校"に、そして“母校"が“墓校"にならないよう、慎重な大学・学部・学科選定が不可欠となります。
月刊高校教育
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親子で楽しむ学び方親子で楽しむ学び方
代田恭之 監修
“定員割れ"の危機的学部を検証
下表は私立大の新設学部に見る憂慮すべき定員割れを、平成19年度入試データから分析したものです。その対象は1大学のみに設置されている単一の「学部種類」で、 「定員充足率70%以下」 ならびに「入学者100人以下」 に該当する学部とし、それぞれの志願者・入学者等の進学実態等を検証したものです。詳細な分析結果につきましては省略しますが、この検証過程の中で注目されたのは、定員割れを起こしている学部の多くが平成期に設立・改組・改称され、しかも直近の平成15年度以降に“雨後のたけのこ”のように誕生した非都市型の小規模型学部によって占有されていることです。
また他方で、ここでは割愛した文学部・経済学部・工学部などの伝統的な学部種類でも、地方の小規模新設校では定員100人、受験者70人、合格者70人、入学者30人といった危機的状況が散見されます。大学に対しては、進学者を裏切るような“トリッキー・アドミッション"に終わらないことを切に要望します。

なお、 参考までに都市型大規模校で平成19年度に新増設された学部データを併せて掲げましたが、この二つの表から例えば学部志願者数のトップは1万2、232人、逆にワーストはわずか10人であったことが分かります。大学・学部間の“格差拡大と二極化"はここまで進んでいるのです。




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