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第1回 大学受験:進学60年史プロフィール 4月号プロフィール作成の趣旨と期待我が国の戦後教育が約60年間に歩んだシンボリックな特色の一つに、高学歴取得を目指す大学(短期大学)受験・進学への、量的あるいは質的変遷があります。
例えば、昭和30年代前半まで10%前後だった高等教育機関への進学率は平成19年度現在、大学・短大53.7%に加え高専4年次以降在学率と専門学校進学率の合計では76.3%にまで上昇し、高等教育への進学率は今や普遍化の「ユニバーサル期」に突入しています。 一方、少子化による受験者数の減少と大学数の加速的増加等により、大学・短大の合格率は90.4%にまで上昇し、実受験者数=入学者定員による大学全入時代″の到来が迫りつつあります。注目すべき定員割れも、私立大4割、私立短大6割と危機的状況に見舞われています。 教育再生と新生、大学改革等が喫緊の国家的課題となっている昨今、筆者は3年前、戦後教育総括の一環として、『大学受験・進学60年史プロフィール』を作成しました。作成の趣旨は戦後の大学実態ならびに偏差値中心の受験・進学に見る激動の軌跡を検証し、新たな「知識基盤社会」への大学像と進学像の再生支援を実現する点にあります。 |
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親子で楽しむ学び方代田恭之 監修 |
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ユニバーサル期への5段階進化本シリーズ企画を理解していただくために、まず初めに大学受験・進学60年史プロフィール」の5段階区分について補足をさせていただきます。
![]() 区分規準については、アメリカの高等教育研究者マーチン=トロウの「高等教育システムの段階移行」を参考としました。彼のモデルは3区分からなり、高等教育システムの段階を当該年齢人口に占める大学在籍率から15%未満を「エリート型」、15%以上〜50%未満を「マス型」、50%以上を「ユニバーサル・アクセス型」と定義づけています。 これに対し、本誌で紹介の「受験・進学のプロフィール」 では、我が国特有の高等教育システムや志願者数、進学率、現浪別、合格率等々のデータを総合的に分析・整理し、独自の規準による5段階区分を採用しました。それが昭和20年〜37年の 「エリート期」、昭和38年〜50年の 「マス前期」、昭和51年〜平成4年の 「マス後期」、平成5年〜10年の「ユニパーサル・アクセス期」、そして平成11年以降の「ユニバーサル期」であります。 以下、参考までに、この5段階区分設定の基準数値である大学・短大進学率と、これに関連するデータの一部を列記しておきます。 ◆「エリート期」:進学率15%未満、合格率50%以上〜62%未満、大学数260校・短大305校 (昭和37年) ◆「マス前期」:進学率椅%以上〜38・5%未満、合格率60%以上〜75%未満(昭和39年は異常アップ)、大学数420校・短大数513枚(昭和50年) ◆「マス後期」:進学率35%以上(一部未満含む)〜40%未満、合格率60%以上〜72%未満 (後半は難関期で60%台に)、大学数523校・短大数591校(平成4年) ◆「ユニバース・アクセス期」:進学率40%以上〜49%未満、合格率67%以上〜80%未満、大学数604校・短大数588校 (10年) ◆「ユニバーサル期」:進学率49%以上(一部未満含む、17年から50%突破、19年53・7%)、合格率80%以上 (19年90・4%)、大学数756枚・短大数434校(19年) このような区分ならびにデータから、戦後60年にわたるエリート期からユニバーサル期までの激動・激変″の軌跡が再現できます。 |
■大学受験進学60年史プロフィール(図表) | |
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多様化・流動化の大学と学部大学数は、昭和24年の新制大学発足時には178枚でスタートしましたが、平成19年にはここ10年間に顕著な短大の「廃校と大学移行」等で756校となり、実に4倍以上の増加となっています。加えて学部数の増加や種類の多様化も看過することはできません。例えば学部の種類は、共通一次試験導入の昭和54年当時は75、しかも学部名称はすべてが漢字表記のみでした。しかし、平成19年には学部の種類は393にまで増加し、特に注目すべきは「カタカナ学部」 (漢字との複合を含む) が84種類も設置されています。 カタカナ学部が最近登場した大学や教育内容は、残念ながら関係者以外にはほとんど知られていませんが、ご参考までにその代表的学部名を掲げておきましょう。
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